こむら返り改善
ご妊娠中に多いこむら返りですが、明け方に起こることが多く、思わずとび起きてしまうほどの痛みがあります。

そもそもこむら返りとは何でしょうか?
意識していない強い筋肉収縮が突然発生し、つって痛みを伴う症状を俗に「こむら返り」と言い、医学用語では「有痛性筋痙攣(けいれん)」や「筋クランプ」とも表現されます。
一般的に多いのはふくらはぎですが、人によっては足の裏や太ももなどに出る方も・・・。
一度こむら返りを起こすと硬くなってしまい、何度も繰り返してしまうという悪循環に陥ります。
では原因はなんでしょうか?
◆筋肉の疲労・・・ふくらはぎは最もよく働く筋肉で、疲労物質が溜まりやすい部分です。
この疲労物質の蓄積によって神経が過敏になり、こむら返りを起こすと言われています。
◆水分・ミネラル不足・・・ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムは妊娠中に不足しやすいミネラルとして知られていますが、水分・ミネラル不足は神経や筋肉が刺激を受けやすい状態にしてしまいます。
また、カルシウムは筋収縮、マグネシウムは筋弛緩には必要なため、摂取する比率を1:1にする必要があります。
◆血行不良・・・足は心臓から一番遠いため、血行不良やそれに伴う冷えが出やすい部分です。

妊娠中はおなかが出てくるため、足へ血液が行き届かなくなりやすいです。
普段から筋肉が硬くなりやすい状態にあるとこむら返りを引き起こしやすくなります。
睡眠時にこむら返りが起きやすい人は睡眠中の体温低下に加え、朝方にかけての外気温低下、毎晩寝ている時にかく汗が原因も考えれます。
◆骨盤のゆがみ・・・骨盤がゆがむことによって、足の筋肉が引っ張られてしまいます。

すると元に戻そうとする力が働くので、ふくらはぎへの負荷がかかってくるのです。
このように、ご妊娠中は体型の変化により重心が移動し、下肢の筋肉への負担が強くなります。
身体中の水分が赤ちゃんの方へと引っ張られてしまうため、お母さんの身体は水分不足に陥りやすくなります。
こむら返りが起きてしまった場合の対処法
過緊張してしまっている腓腹筋を伸ばし、元の状態に戻してあげることが大切です。
・足のつま先をつかみます
・手前(自分の方)につま先を引き寄せます。
※これを2~3回ほど繰り返してみてください。
自宅でできるケアについて
◆ストレッチ

・片方の足を後ろに引きます(このときご妊娠中の方は前に掴むものがあった方がやりやすいと思います)。
・引いた方の足のかかとはつけたまま、徐々に前方の足に体重をかけます
※このときアキレス腱が伸びていることを意識しながらストレッチをしてみてください
◆水分摂取
スポーツドリンクやクエン酸が含まれているものが好ましいと言われていますが就寝前にコップにお水を一杯飲むだけでも違います。
特に今の時期は乾燥しているので水分が不足しがちなので是非毎日試してみてくださいね。
◆マッサージ
片手でふくらはぎを掴むようにマッサージを行います。
かかと(アキレス腱の付け根)まで行うことがポイントです!
続いて、東洋医学的にこむら返りを考えます。
筋は、東洋医学の五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち、肝と深く関わっています。

肝は血を保存する働きがあります。
血は全身の筋や器官を栄養する大切な働きを持っています。
肝の働きが悪くなり、血がスムーズに運ばれなくなると、筋に血が供給されず本来の動きができなくなります。
そのために筋が痙攣を起こしたと考えられます。
血が供給されていても量が不足しているために筋に十分な栄養を与えることができない場合も筋の痙攣が起こります。
また、肝はストレスの影響を受けやすいため、普段からいらいらすることが多かったり、怒りっぽい方は肝を痛めやすいと言われます。
西洋医学のこむら返りの原因と見比べてみましょう。
◆疲労物質の蓄積・・・肝には気血の流れをスムーズに巡らせる働きがあります
肝の働きが悪くなると気血も滞りやすくなります。
◆水分不足・ミネラル不足・・・水分は東洋医学で考える津液にあたり、血と関係が深いものです
ミネラルは体を栄養するもの。東洋医学で体を栄養するのは血。
◆血行不良・冷え・・・血の働きが悪くなることも、血が不足することも血行不良の原因となります
こうしてみてみると、西洋医学と東洋医学の間には似た考え方も多くあるのが不思議ですね。
ニラやネギなどの香りの良い食べ物には気血のめぐりを良くする働きがあります。
さらに、こむら返りにはツボが効きます。

ふくらはぎにある承筋、承山、太ももにある梁丘、血海、気の巡りをよくする行間、太衝を使います。
特にふくらはぎは5㎝ほど深めに針をします。
こむら返りでお困りの方は一度鍼灸院に行かれてはどうでしょうか?
ついでに全身のコリも取ってもらえますよ。
銀のすず